
「勉強しても覚えられない」

「やる気が続かない」
誰もが一度はぶつかるこの壁を、たった一つの工夫で突破できるとしたらどうでしょうか?

2025年7月29日放送の『カズレーザーと学ぶ。』では、
スタンフォードオンラインハイスクール校長で哲学博士の星友啓先生、
開校3年で8万人もの受講者を抱えるオンライン塾「河野塾」の塾長・河野玄斗氏をむかえ
記憶力を50%アップさせる勉強法を紹介しました。
この記事では、その内容をわかりやすく解説しながら、
今日から使える実践方法としてまとめます。
記憶に残るカギは「衝撃」?ハイパー修正効果とは

まず星友啓先生が紹介したのが、ハイパー修正効果という最新の研究に基づく理論です。
「えっ、それ間違ってたの?」と衝撃を受けたことって、なかなか忘れませんよね。
これが「ハイパー修正効果」です。
人は、常識だと思っていたことを正されると、記憶に強く残るのです。
たとえば:
×「一円玉は銀でできている」→ ○「実はアルミニウム製」
こうした驚きの修正が脳にインパクトを与え、学習効果を高めてくれます。
日常会話で「○○って何だっけ?」とクイズ形式でハイパー修正の効果を得ることができます。
メタ認知とは?できないことがわかる力
「メタ認知」とは、自分の思考や理解を客観的に見る力のこと。
これがあると、「あ、自分この部分わかってないな」と気づくことができ、理解のチャンスに変わります。
勉強でつまずいた時、落ち込むより「わからなかったことに気づけた!」と前向きに捉える姿勢が、学習効率を高める第一歩です。
この学習として予習の段階でわからないところをピックアップしておくといいですね。
そうすると授業を聞いたときにわからないところが明確なのでよく聞こうとしますね!
記憶力50%アップ「リトリーバル暗記法」とは?

ただ教科書を読むだけの暗記法、効果は低いって知っていましたか?
最新の研究では、「思い出す」という行動を繰り返すと、記憶の定着率が50%もアップすると言われています。
たとえばこんな方法がおすすめです。
・教科書を閉じて内容を思い出す
・漢字を見ずにノートに書いてみる
・習ったことを誰かに説明してみる
こうした「アウトプット型学習」が記憶を強く残してくれます。
子どもがやる気になる「SDT理論」とは
子どもが自然とやる気になるには、「心の三大欲求」を満たすことがカギです。
これは自己決定理論(SDT)と呼ばれ、次の3つが重要です。
自分で決めたい(自律性)
できたという感覚(有能感)
誰かとつながっていたい(関係性)
例えば、
例①
「今日は国語と算数どっちを先にやる?」と選ばせるだけでも効果絶大です。
強制より「自分で選んだ」という感覚がモチベーションを高めます。
例②
テストで100点を取った時、「すごいね!」と点数を褒めたくなりますよね?
でも、実はそれよりも、「毎日コツコツやったのが成果につながったね」とプロセスを褒める方が、長期的なやる気に繋がるのです。
失敗しても「やったこと自体が価値ある」と感じられれば、子どもは何度でも挑戦できるようになります。
まとめ
私も今日から「リトリーバル暗記法」を取り入れようと思います。テストで「覚えていたのに出てこない…」という経験、誰しも一度はありますよね。それはきっと、覚えた“つもり”で実際は身についていなかったのだと思います。だからこそ、勉強後に教科書を閉じて、自分の言葉でノートに書き出すことで、本当に理解できているかを確認するのが大切です。間違っていたらラッキー! それは“記憶を強くするチャンス”です。今日から一緒に実践してみましょう!